献血体験記
ある土曜の昼下がり、訪れた初めての献血ルーム。
出来て間もないのか、中は新しく綺麗だった。
若い男性職員から献血に関する説明を受ける。
「献血には『全血』と『成分献血』がありますが、『成分献血』ご協力頂けますか?」
うぅっ、成分献血とは血小板や血漿などの輸血に必要な成分だけを採取し、後は本人の身体に戻すというもの。
健康番組の中で献血で美肌になったという女性が、こちらの方が頻繁に献血出来るので、好んでしていると言っていたやつだ。
しかし、ワシには血を採られるのだけでも大概なのに、
「血を戻す」なんて気持ち悪すぎる・・・・
ワシ的には
「潔く全部持ってってくれぇぇい!」なのだ。
職員さんによると、
「全血は主に献血カーで扱っており、この献血ルームのように設備が整えられるところでは、皆さんに成分献血をお願いしてます。ここにも全血用のベットは2台しかないので、成分献血でお願いできないでしょうか。
それに成分献血のほうが、ダメージが少ないですし。」
ダメージィ!?
分かっていながらついついワシが突っ込むと、横から年配の男性職員が、
「ダメージということはありませんが、成分献血のほうが身体の回復が早いですから。」と割って入った。
・・・・はい、じゃぁ「成分献血で」 (TーT)
もうなんでもいいです
やると決まったら次は書類への記入。
自分の健康状態、渡航暦などを答え、免許証などの身分証明を提示する。
(身分証明が必要なのは初回だけらしい)
待合室には雑誌やテレビが置いてあり、しばらくそこで待たされた後名前を呼ばれ、老齢の女性に血圧測定と、簡単な問診を受ける。
「う〜ん、初めてなのに血圧も落ち着いてるわね。正常よ。」
(*´∀`)えへへ(←超単純)
ホントはもの凄い緊張してるけど
その後、またしばらくすると名前を呼ばれ、検査に使用する血を採取。
この検査結果に問題がなければ、晴れて献血することが可能に。
ここでクッキーを貰い(初回限定?以後貰えず)、飲み物を飲んで水分を沢山とっておくようにいわれた。
ヽ(`∀´)ノイヒッ
献血ルームにはカップドリンクの自動販売機が設置されており、料金投入口は最初からなく、コーヒー・ココア・お茶・スポーツドリンク等、飲み放題。
しばらくすると、検査に合格したらしく名前を呼ばれベッドに案内される。
ベッドは上半身が起こせるタイプのもので、車に付けるような小型テレビも備え付けてられていた。
そしていよいよ献血開始。
針のご入場です!
看護婦さんに「ちょっと痛いですよ〜」と爽やかに言われたが、
そんなこと言われるとますます痛く感じちまいそうだよ。(^_^;)
プスッ。
いや ブスブス〜ッ か?
針が刺された。
「痛みとか違和感とかあったら言って下さいね〜。」
う〜ん、若干の痛みも違和感もある・・・・。
けれども、献血の針は普通のものより太めなので、ある程度の痛みや違和感はあっても不思議ではないようだ。ワシもそのまま様子を見ることにした。
(その後献血に行ったとき、全く痛みも違和感も感じさせなく針を打ってくれた看護婦さんがいた。やっぱり人によって上手い下手あるようだ)
そしてワシの血が体外に流れ始める・・・・。
とか考えんなよ、ワシ!!!!(´Д`lll)
どうもワシの血液の出は悪いらしく、「寒い?」と、手にミニホッカイロを持たせられた。
しばらくしてふと横を見ると、自分の血液が遠心分離機にかけらている。
みみみ、見ちゃいかんっ!!!!
無理矢理テレビの古畑ニンザブロウを見てやっと気持ちの落ち着いてきたワシに、看護婦さんが優しい声で
「はい、じゃあ今度は血液が戻ってきますからね。」
ヒィィィィ〜
今まで締め付けられていた腕のバンドが、自動的に緩められる。
そしてワシの血液が体内に逆流。
悶絶!
違和感があるという訳でもなく、他の人には平気なことなのだろうが、ワシは考えただけで何だか落ちつかない気持ちになり、腰が浮いてきた。
(女は血に強いはずなのにな〜。情けな〜)
この後、やっと気分が落ち着いてきたら血を採られ、また入れられという動作が繰り返され、他の人がリラックス仕切った表情であるのに対し、一人終始ギンギン状況で献血を終えた。
(う〜ん、言われていたのとは違うダメージが)
途中だんだん寒くなってきているような気がして、
『あ〜、失血で死ぬときは体寒くなるっていうもんな』
なんてことをボンヤリ考えていた。(オイオイ)
帰り際にはお土産が貰えた。
幾つかある中から、自分の好きなものを一つ選べるというもの。
ワシは、お米を貰ってご満悦。(*^-^*)
邪道な気持ちが大半を占めていたワシの献血だったが、職員の方には何度も何度も「ご協力ありがとうございます」と言われ、気恥ずかしいながらも嬉しかった。(^-^)
献血後しばらくは「過度な運動などせず水分を多く取るように」と言われながらも、帰り道で家具を買い、送料をケチって大汗かきながら重い荷物を運び帰ったワシは何を考えていたんだろう。
後日献血センターから採血の結果が送られ、自分の血液状態を知ることも出来る。定期的な献血は自分の健康を知る上でも大変役に立つものと思う。
そして、肌の方は・・・・う〜ん、どうなんだろう。
ちょっとは綺麗になったんだろうか・・・・?(^_^;)
献血をしてもかまわないという方は是非。献血が出来る場所は、このサイトから調べられます。 献血のキャラクターはかわいい系であるのにもかかわらず、耳が血。
少しの恐怖を覚えるのはワシだけでしょうか。(´∀`;)
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